其の十一 ギタリストも驚くリアルさ!おすすめギター音源ソフトランキング6選

DTMで作曲する多くの人が、ギターの打ち込みという大きな壁にぶつかります。時間をかけてフレーズを打ち込んでも、どこか機械的で生々しさが足りない。特にキレのあるカッティングや繊細なアルペジオを再現しようとすると、その難しさに直面します。

私はギタリストではないので、ギターの打ち込みには人一倍苦労してきました。本物のギターを買って練習しようとしましたが、結局挫折(笑)。そんな私でも使いこなせると感じたのが、今のリアルなギター音源です。「打ち込みだとバレる」という不安を払拭してくれた体験を、非ギタリストの視点からお伝えします。

この記事では、DTMで定番となっているギター音源ソフトを、種類・得意ジャンル・サウンドの帯域特性も含めてランキング形式で解説します。

ギターと合わせてピアノ音源を使うとコード感が出てアレンジの幅が広がります。 ▶ DTMピアノ音源ソフトのおすすめランキング



後悔しないギター音源ソフトの選び方|DTMのクオリティを上げる注目ポイント

後悔しないギター音源ソフトの選び方|DTMのクオリティを上げる注目ポイント

DTMでリアルなギターサウンドを鳴らすためには、まず自分に合ったギター音源ソフトを選ぶ基準を知ることが大切です。高価なソフトを買ったのに使いこなせなかったり、自分の作りたい音楽の方向性と合わなかったりといった失敗は避けたいものです。

  • まずは知っておきたいギター音源の「種類」と特徴
  • 「打ち込みは面倒くさい」を解決!パターン演奏機能の重要性
  • ファンキーな「カッティング」をリアルに再現するソフトの条件
  • 制作したい音楽「ジャンル」に合わせたおすすめの選び方
  • ミックスで差がつくギターの重要「帯域」と音作り

まずは知っておきたいギター音源の「種類」と特徴

まずは知っておきたいギター音源の「種類」と特徴

ギター音源ソフトは、音作りの仕組みによって大きく「サンプリング音源」と「物理モデリング音源」の2種類に分けられます。どちらが良い・悪いというわけではなく、それぞれ得意な表現が異なります。

サンプリング音源は実際の楽器の音を録音しているため非常にリアルですが、容量が大きく柔軟性に欠けることがあります。一方、物理モデリング音源は容量が軽くパラメータの自由度が高い反面、独特のクセが出ることがあります。

種類メリットデメリットおすすめの用途
サンプリング音源本物の録音なので高品位。生演奏特有のニュアンスが豊か容量が大きく、録音されていない奏法は再現できない生演奏のリアリティを追求したい場合
物理モデリング音源データ容量が軽い。物理パラメータを自由に変更できるCPU負荷が高め。サウンドがやや人工的になる傾向実験的な音作りや独自のサウンドを求める場合

「打ち込みは面倒くさい」を解決!パターン演奏機能の重要性

「打ち込みは面倒くさい」を解決!パターン演奏機能の重要性

ギターの表現力は非常に豊かで、それをDTMの打ち込みでゼロから再現するのは根気がいる作業です。コードストロークやアルペジオ、リフなどをリアルに打ち込むのは難しく、多くの人が「面倒くさい」と感じる原因になっています。

近年の高機能なギター音源ソフトには、この問題を解決する「パターン演奏機能」や「Strummer機能」が搭載されています。プロのギタリストが演奏した膨大なフレーズやストロークパターンが収録されており、鍵盤でコードを押さえるだけでリアルなバッキングを自動生成してくれます。ソフトを選ぶ際は、どのようなパターンがどれくらい収録されているか、操作性は直感的かを確認しておくことが重要です。

ファンキーな「カッティング」をリアルに再現するソフトの条件

ファンキーな「カッティング」をリアルに再現するソフトの条件

楽曲にグルーヴと躍動感を与えるカッティングをDTMで再現するのは、難しいとされています。単に音を短く切るだけでは独特のグルーヴは生まれません。リアルなカッティングには、ブラッシング音(ミュートした弦を擦る音)やゴーストノート(パーカッシブな音)が絶妙なタイミングで混ざり合っています。

キースイッチでブラッシング音を瞬時に挿入できたり、ベロシティでゴーストノートのニュアンスを変化させられたりするソフトを選ぶと、生々しいカッティングが実現しやすくなります。

制作したい音楽「ジャンル」に合わせたおすすめの選び方

制作したい音楽「ジャンル」に合わせたおすすめの選び方

ギター音源ソフトにはそれぞれ得意な音楽ジャンルがあります。ジャズやフュージョン系を作りたいならクリーンで繊細な表現力を持つセミアコースティック系の音源が向いていますし、攻撃的なメタルリフを打ち込みたいならドロップチューニング対応のラウド系特化音源が必要です。

万能型のソフトも存在しますが、特定ジャンルに特化した音源はその分野で高いクオリティを発揮することが多いので、購入前には公式サイトのデモ音源を必ず確認してください。

ミックスで差がつくギターの重要「帯域」と音作り

ミックスで差がつくギターの重要「帯域」と音作り

ギターは非常に広い周波数帯域を持つ楽器で、ミックスがうまくいかないと音がこもったり浮いてしまったりします。ギターの帯域を理解することが、オケの中で効果的に響かせる鍵です。

帯域周波数の目安サウンドへの影響調整のポイント
超低域~80Hzほとんど含まれないハイパスフィルターでカットし低音をスッキリさせる
低域~低中域80Hz~300Hz音の太さ、厚みブーストしすぎると音がこもる。必要に応じて少しカット
中域300Hz~2kHz音の芯、存在感ボーカルと被りやすい。EQで調整するとバランスが取れる
中高域2kHz~5kHzアタック感、音の輪郭ブーストすると抜けが良くなるが、上げすぎに注意
高域5kHz~きらびやかさ、空気感

DTMで定番!ギタリスト絶賛のおすすめギター音源ソフトランキング6選

  • Ample Sound「AMPLE GUITAR」|あらゆるジャンルに対応する万能選手
  • Native Instruments「SESSION GUITARIST」|即戦力のフレーズが満載
  • VIR2「ELECTRI6ITY」|伝説的なエレキギターサウンドを再現
  • IMPACT SOUNDWORKS「SHREDDAGE」|メタル・ロック特化型の重厚サウンド
  • UJAM「Virtual Guitarist」|初心者でも簡単な操作性が魅力
  • Prominy「Hummingbird」|アコギ音源の金字塔!リアルな表現力
製品名開発元特徴得意なジャンルこんな人におすすめ
AMPLE GUITARAmple Sound圧倒的な表現力と高機能なStrummerモードポップス、ロック、ファンク、アコースティック打ち込みでも妥協したくない本格派
SESSION GUITARISTNative Instruments膨大な即戦力パターン、直感的な操作性ポップス、ファンク、ロック、R&B素早く高品質なバッキングが欲しい人
ELECTRI6ITYVIR28種類のエレキギターを網羅、大容量サンプリングロック、ブルース、ジャズ、フュージョン歴史的名機のサウンドを忠実に再現したい人
SHREDDAGEImpact Soundworksメタル・ジェントに特化、ドロップチューニング対応ヘヴィメタル、ジェント、ハードロックヘヴィで攻撃的なギターサウンドを求める人
Virtual GuitaristUJAMシンプルな操作性、コードを指定するだけポップス、EDM、ロックDTM初心者、ギターの知識があまりない人
HummingbirdProminyアコースティックギターの表現力を極限まで追求フォーク、ポップス、カントリー、バラードリアルなアコースティックギターが欲しい人

1位  Ample Sound「AMPLE GUITAR」|あらゆるジャンルに対応する万能選手

Ample Sound社の「AMPLE GUITAR」シリーズは、リアリティと機能性の両面で高い評価を受けているギター音源ソフトです。ハンマリング・オン、プリング・オフ、スライド、ハーモニクスといったギター特有のアーティキュレーションが自然に再現され、本物のギタリストが演奏しているような質感を持っています。

特に評価が高いのが「Strummer」モードです。200種類以上のコードタイプを認識し、豊富なストロークパターンを割り当てるだけで、人間味のあるリアルなコードバッキングを作成できます。ユーザーがオリジナルのパターンを作成することも可能で、自由度の高さも魅力です。

AMPLE GUITARは、レスポールやストラトキャスター、アコースティックギターなど豊富なモデルがラインナップされており、ポップスからロック、ファンクまで幅広いジャンルに対応できます。

2位  Native Instruments「SESSION GUITARIST」|即戦力のフレーズが満載

Native Instruments社の「SESSION GUITARIST」シリーズは、素早く高品質なギターパートを作りたいというニーズに応える実践的なギター音源ソフトです。プロのギタリストが演奏した膨大なフレーズやリフ、ストロークパターンがプリセットとして収録されており、鍵盤でコードを指定しキースイッチでパターンを選ぶだけで、楽曲にマッチしたギターバッキングが完成します。

SESSION GUITARISTは、複雑な打ち込み作業は不要で、作曲のアイディア出しから本格的な楽曲制作まで幅広く活躍します。特にファンキーなカッティングや軽快なアルペジオのクオリティは高く、ギターが弾けないDTMクリエイターや、制作スピードを重視するプロの作曲家に向いています。

3位  VIR2「ELECTRI6ITY」|伝説的なエレキギターサウンドを再現

2010年のリリース以来、今なお多くのプロフェッショナルから高い評価を受け続けているのが、VIR2社の「ELECTRI6ITY」です。

ストラトキャスター、テレキャスター、レスポール、P90、リッケンバッカー、ダンエレクトロ、ES-335、L4という8種類のエレキギターを、DIサウンドとアンプサウンドの両方で、考えられるほぼ全ての奏法とダイナミクスを網羅してレコーディングしています。総容量は24GBにも及び、ピッキングのニュアンス、弦のノイズ、フィードバックに至るまで生演奏のあらゆる側面が高い解像度で収録されています。

ELECTRI6ITYは、操作にはある程度の習熟が必要ですが、時間をかけて丁寧に打ち込むことで、本物の演奏に近いレベルのギタートラックを作成することが可能です。王道のギターサウンドをDTM環境で再現したいクリエイターに向いています。

4位  IMPACT SOUNDWORKS「SHREDDAGE」|メタル・ロック特化型の重厚サウンド

モダンなヘヴィメタルやジェント、ハードロックといった重厚なギターサウンドを求めるなら、Impact Soundworks社の「SHREDDAGE」シリーズが有力な選択肢です。深く歪ませても音の芯が崩れないタイトなサウンド、鋭いアタック感、ドロップCやそれ以下のダウンチューニングへの完全対応が主な特徴です。

SHREDDAGEは、現代的なメタルコアやジェントで多用される複雑なリフやDjentスタイルのフレーズも再現しやすく、低音弦をミュートして刻む「Djent」奏法の再現度はメタル系クリエイターから信頼を得ています。内蔵のアンプシミュレーターやエフェクトもメタルサウンドに最適化されており、このソフト一つでミックスに使えるギターサウンドが完成します。

5位  UJAM「Virtual Guitarist」|初心者でも簡単な操作性が魅力

「複雑な機能は要らないから、簡単に良い音のギターを入れたい」というニーズに応えるのが、UJAM社の「Virtual Guitarist」シリーズです。DAWのトラックに立ち上げてコードを打ち込み、内蔵されたスタイルやフレーズから好きなものを選ぶだけで、クオリティの高いギター演奏が生成されます。

Virtual Guitaristは、ギターのボイシングや奏法の知識がなくても自然なバッキングパートが完成し、操作画面も直感的で分かりやすい設計です。クリーンなアルペジオが得意なモデル、パワフルなロックリフが得意なモデルなど複数のキャラクターがラインナップされており、作りたいジャンルに合わせて選べます。音楽制作のハードルを下げたいDTM初心者に向いている音源です。

6位  Prominy「Hummingbird」|アコギ音源の金字塔!リアルな表現力

アコースティックギターの打ち込みは、繊細な響きや指が弦に触れる微かなノイズ、ボディの共鳴を再現する必要があり、エレキ以上にリアリティを出すのが難しいとされています。

日本のデベロッパーProminyが開発した「Hummingbird」は、Gibson Hummingbirdを約80GBという大容量でサンプリングした音源です。フィンガーピッキング、ストローク、アルペジオなどの奏法を網羅しており、本物に近いサウンドを再現できると評価されています。

Hummingbirdは、弦を押さえる指のポジションを自動で計算する「Auto Stroke Detection」機能や、リアルタイムで奏法を切り替えられる豊富なキースイッチにより、打ち込みらしくない自然な演奏感が得られます。価格は高めですが、本格的なアコースティックギターサウンドを求めるクリエイターに向いている音源です。

【総括】DTMで使うべきギター音源ソフトはこれ!最新おすすめランキング7選のまとめ

ギター音源選びは、まず自分が作りたいジャンルを明確にすることが出発点です。幅広いジャンルに対応したいならAmple Guitarが無難な選択肢で、素早くバッキングを作りたいならSession Guitarist、ヘヴィ系ならShreddage、アコースティック特化ならHummingbirdという選び方が現実的です。

打ち込みが面倒と感じる場合は、パターン演奏機能が充実したソフトを選ぶと制作効率が大きく変わります。どの音源も購入前に公式サイトのデモ音源を必ず確認し、自分のイメージと合っているかを確かめてから判断してください。

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