「最初はArtistで十分だと思っていたが、結局Proを買い足した」という声は、CubaseユーザーのコミュニティやSNSで繰り返し見かけます。最初からProを選んでいれば、二重に費用をかけずに済んだケースです。この記事では、そうした後悔を避けるためのグレード選びの基準と、Cubase Proを正規の方法でできるだけ安く手に入れるための購入ルートをまとめて解説します。
Cubase Proの導入を考えているものの、価格の高さやグレードの複雑さに頭を悩ませている方は多いです。「自分にはどのグレードが合っているのか」「どうすれば少しでも安く手に入れられるのか」は、多くの音楽制作者が抱える共通の疑問です。
この記事では、Cubaseの全グレード(Pro、Artist、Elements)の価格や機能を比較し、セール時期の傾向、学生割引のアカデミック版、下位グレードからのアップグレード、他社DAWからのクロスグレード版まで網羅的に解説します。
Cubase以外のDAWとも比較してから決めたい方はこちら。 ▶ DAWソフトおすすめランキング7選|全DAW比較
まずは、Cubaseシリーズの動作環境を確認しましょう。
Cubase全グレードを徹底比較!Cubase Proを安く買う方法の前にあなたに最適なバージョンは?
- グレード 比較:Pro、Artist、Elementsの違い
- 価格 比較:各グレードの料金とコストパフォーマンス
- できる事 比較:機能制限と選ぶべき基準
- セール時期:いつが狙い目?過去のセール実績
- 買い切り?サブスクはある?ライセンス形態を解説
グレード 比較:Pro、Artist、Elementsの違い
Steinberg Cubaseには主に3つのグレードが存在します。最上位の「Pro」、中間の「Artist」、エントリーモデルの「Elements」です。価格の違いだけでなく、搭載されている機能やトラック数制限に明確な差があり、対象ユーザー層も異なります。
Proはプロの作曲家やエンジニア、商業スタジオなど、機能に妥協できないユーザー向けに設計されています。Artistは本格的な音楽制作を目指すハイアマチュアやプロジェクトスタジオに適しており、Proの主要機能を多く受け継ぎながら価格を抑えたバランスの取れたグレードです。ElementsはこれからDTMを始める初心者や、シンプルな楽曲制作を主とするユーザー向けの入門版です。
自身の制作スタイルと将来の展望を見据えてグレードを選ぶことが、後悔しないDAW選びの第一歩です。
価格 比較:各グレードの料金とコストパフォーマンス
以下は2025年9月時点でのSteinberg公式オンラインショップにおける通常版の参考価格です。実際の購入価格は販売店や為替レートによって変動するため、目安としてご参照ください。
Cubase 14 各グレードの通常参考価格(税込)
| グレード | 通常版(ダウンロード) | 特徴 |
|---|---|---|
| Cubase Pro 14 | ¥88,000 | 全機能搭載の最上位プロフェッショナル版 |
| Cubase Artist 14 | ¥49,500 | 主要機能を網羅したコストパフォーマンスに優れた標準版 |
| Cubase Elements 14 | ¥16,500 | DTM入門に最適な機能を凝縮したエントリー版 |
Elementsは手頃な価格ですが、本格的な制作では機能制限が足かせになる場面があります。Proは高価ですが音楽制作のあらゆる場面に対応できます。Artistはその中間で、多くのユーザーにとってコストパフォーマンスが高い選択肢です。
単に価格の安さだけで選ぶのではなく、次のセクションで解説する「機能差」と照らし合わせて、自分が必要とする機能に対して投資する価値があるかどうかを判断することが重要です。
できる事を比較:機能制限と選ぶべき基準
価格差が機能差に直結するのがCubaseのグレード比較の核心です。特にProグレードには、ArtistやElementsでは利用できないプロの現場で必須とされる機能が数多く搭載されています。
ボーカルピッチ補正ツール「VariAudio 3」、複雑なミキシングを効率化する「VCAフェーダー」、サラウンドサウンド制作機能、高度な譜面作成が可能なスコアエディターなどが代表例です。これらの機能が必要かどうかで、選ぶべきグレードは自ずと決まります。
グレード別 主要機能・仕様 比較表
| 機能・仕様 | Cubase Pro 14 | Cubase Artist 14 | Cubase Elements 14 |
|---|---|---|---|
| オーディオトラック数 | 無制限 | 無制限 | 48 |
| MIDIトラック数 | 無制限 | 無制限 | 64 |
| VSTインストゥルメントトラック数 | 無制限 | 無制限 | 24 |
| VariAudio 3 | ✔ | ✘ | ✘ |
| オーディオアライメント | ✔ | ✘ | ✘ |
| VCAフェーダー | ✔ | ✘ | ✘ |
| コントロールルーム機能 | ✔ | ✘ | ✘ |
| サラウンド機能 | 5.1chまで対応 | ステレオのみ | ステレオのみ |
| 付属VSTインストゥルメント数 | 8種類 | 4種類 | 3種類 |
| 付属オーディオエフェクト数 | 87種類 | 60種類 | 45種類 |
趣味の範囲であればElementsで十分な場面も多いですが、多くの楽器を重ねる複雑なアレンジにはArtist以上が現実的です。プロクオリティのボーカル編集や大規模なミックス作業、映像音楽の制作を視野に入れるなら、初期投資はかかりますがCubase Proを選ぶべきです。
セール時期:いつが狙い目?過去のセール実績
Cubaseをお得に手に入れる代表的な方法が、公式や販売代理店が実施するセールの利用です。Steinbergは年間を通じて何度か大規模なセールを行う傾向があり、そのタイミングを狙うことで通常価格より大幅に安く購入できる可能性があります。
最も大きなセールが期待できるのは「ブラックフライデー」(11月下旬)から年末にかけてのホリデーシーズンです。この時期はCubase本体だけでなく、アップグレードやクロスグレード版も30〜50%程度の割引率で提供されることが多く、最大の狙い目です。初夏の「サマーセール」も大きなチャンスです。
その他、新バージョンのリリース前後のタイミングや、特定テーマに沿ったプラグインとのバンドルセールが不定期に開催されることもあります。セール情報はSteinbergの公式サイトやメールニュース、国内代理店であるヤマハのウェブサイトで告知されます。急いで導入する必要がない場合はセール時期まで待つのが賢明です。
買い切り?サブスクはある?ライセンス形態を解説
近年多くのソフトウェアがサブスクリプションモデルに移行していますが、Cubaseは現在(2025年9月時点)も「買い切り」のライセンス形態を維持しています。一度購入すればそのバージョンを永続的に使用できるため、毎月の出費を気にすることなく制作に集中できます。
以前はUSB-eLicenserという物理キーが必要でしたが、現在は「Steinberg Licensing」というオンライン認証システムに移行し、最大3台のコンピューターでアクティベート可能になるなど利便性も向上しました。
次のメジャーアップデートがリリースされた際には有料のアップグレードが必要になりますが、アップデートを行うかどうかはユーザー自身が選択できます。自分の制作ペースや予算に合わせて好きなタイミングで投資できるこのライセンス形態は、長期的なコスト管理がしやすい点で多くのユーザーに支持されています。
必見!Cubase Proを安く買う方法|学生割引からアップグレードまで完全ガイド
- アカデ版:学生・教職員向け割引の対象と購入方法
- クロスグレード版:他社DAWからの乗り換えは本当にお得?
- アップグレード:旧バージョンや下位グレードからの更新手順
- 他製品にバンドルされる版:オーディオインターフェース等に付属
- 得意ジャンル:あなたの音楽性に合うのはどのCubase?
- 使用しているアーティスト:プロが選ぶ理由と導入方法
- 総まとめ:最適なCubaseのグレード比較から学生割引やアップグレードを駆使してProを安く買う方法
アカデミック版:学生・教職員向け割引の対象と購入方法

学生や教育機関の教職員であれば、Cubase Proを通常価格の約4割引で購入できるアカデミック版を利用できます。将来の音楽クリエイターを支援するための制度で、パッケージの内容やソフトウェアの機能は通常版と一切違いがなく、商用利用も可能です。
購入対象は大学、短期大学、高等学校、専門学校などの教育機関に在籍する学生や教職員です。購入時には学生証や在学証明書、教職員証などの提示が必要になります。申し込みはSteinbergのオンラインショップや国内の楽器店で行えます。
卒業後もそのまま使い続けることができ、将来のバージョンへのアップグレードも通常版と同様に行えます。対象者であれば、アカデミック版はCubase Proを安く買う方法の中でも特に見逃せない選択肢です。
クロスグレード版:他社DAWからの乗り換えは本当にお得?
すでに他社製DAWをお持ちの場合、クロスグレード版を購入することでCubase Proを割引価格で手に入れることができます。他社製品からの乗り換えを促進するためのプログラムで、新規に通常版を購入するより安価に設定されています。
クロスグレードの対象DAWはSteinbergによって指定されており、一般的にAbleton Live、FL Studio、Pro Tools、Studio One、Logic Proといった主要なDAWが含まれます。購入時には所有している対象DAWのライセンスを証明する情報(シリアルナンバーやアカウントのスクリーンショットなど)の提示が求められます。
クロスグレード版は、現在使用しているDAWに不満を感じていたり、CubaseのMIDI機能や作曲支援機能に魅力を感じていたりする場合に、導入のハードルを下げてくれる制度です。ただしすべてのDAWが対象とは限らないため、購入前に必ずSteinbergの公式サイトで対象製品のリストを確認してください。
アップグレード:旧バージョンや下位グレードからの更新手順

アップグレードは、すでにCubaseの旧バージョンや下位グレード(ElementsやArtist)のライセンスを持っているユーザーが、最新のProバージョンへ有料で更新できる制度です。
まず手頃な価格のElementsからDTMを始め、慣れてきた段階でArtistへ、最終的にProへと段階的にステップアップしていくことができます。初期投資を最小限に抑えつつ、必要なタイミングで必要な機能を追加していける点が利点です。オーディオインターフェースに付属していたCubase AIやLEといった限定版もアップグレードの対象となります。
主なアップグレードパスと参考価格(税込)
| アップグレード元 | アップグレード先 | 参考価格 |
| Cubase AI 12-14 | Cubase Pro 14 | ¥48500 |
| Cubase LE 12-14 | Cubase Pro 14 | ¥48500 |
| Cubase AI 12-14 | Cubase Artist 14 | ¥27200 |
| Cubase LE 12-14 | Cubase Artist 14 | ¥27200 |
他製品にバンドルされる版:オーディオインターフェース等に付属

これからDTMを始める方が見逃しがちなのが、ハードウェア製品にバンドルされるCubaseです。Steinbergが開発・販売しているオーディオインターフェース(URシリーズやAXRシリーズなど)やYAMAHAの一部のシンセサイザー・ミキサーには、機能限定版の「Cubase AI」や「Cubase LE」が付属していることがほとんどです。
これらのバージョンは単体では販売されておらず、ハードウェアの購入特典として提供されます。トラック数や使用できるエフェクトに制限はあるものの、基本的な録音・編集・ミキシングは十分に行えるため、DTMの第一歩として使いやすい環境です。
最も重要な点は、これらのバンドル版が前述のアップグレードの対象ライセンスであることです。オーディオインターフェースの付属品としてCubaseを使い始め、必要になったタイミングでProやArtistへ安価にアップグレードするという道筋を立てることができます。ハードウェアとDAWソフトウェアを同時に揃えながら、将来の拡張性も確保しておきたい場合に有効な選択肢です。
得意ジャンル:あなたの音楽性に合うのはどのCubase?
Cubaseは強力なMIDI機能と柔軟なオーディオ編集機能により、ジャンルを問わずオールラウンドに使えるDAWとして評価されています。その中でも特に強みを発揮するのは、緻密なMIDIシーケンスと作曲支援が求められる場面です。
コードトラックやコードパッド、アレンジャートラックといった機能は、音楽理論に詳しくなくても直感的にコード進行を組み立てたり、楽曲構成を試行錯誤したりするのに役立ちます。ポップス、ロック、アニソン、ゲーム音楽といったメロディやハーモニーの構築が重要なジャンルで威力を発揮します。
複数のテイクからベストな部分を繋ぎ合わせる「レーン機能」や、詳細な譜面を作成できるスコアエディターは、オーケストラや吹奏楽、映画音楽といった大規模編成の楽曲制作でも使われています。EDMやヒップホップなどのクラブミュージック制作にも対応できますが、生楽器のレコーディングや複雑なアレンジメントを伴うジャンルでCubaseの機能が特に活きます。
使用しているアーティスト:プロが選ぶ理由と導入方法
世界中の音楽制作の現場でCubaseが選ばれ続けている理由は、安定性、音質の良さ、そしてプロフェッショナルの要求に応える機能性にあります。
国内では小室哲哉氏や中田ヤスタカ(CAPSULE)氏が長年にわたるCubaseユーザーとして知られています。海外ではグラミー賞受賞プロデューサーのZeddや、映画音楽のハンス・ジマーも制作環境の一部にCubaseを組み込んでいます。
プロがCubase Proを選ぶ理由は機能の豊富さだけではありません。締め切りの厳しい制作現場において、エラーが少なく安定して動作する信頼性と、アイデアを即座に形にできる操作性が高く評価されています。
総まとめ:最適なCubaseのグレード比較から学生割引やアップグレードを駆使してProを安く買う方法
Cubase Proを安く買うための方法は複数あり、状況によって最適な選択肢が異なります。
まずグレード選びが起点です。ProとArtistとElementsの機能差を把握した上で、自分の制作スタイルに本当に必要な機能を見極めることが、後から買い足す二重投資を防ぐ最善策です。
学生・教職員であればアカデミック版が通常価格の約4割引で購入できるため、対象者は真っ先に検討すべき選択肢です。急がない場合はブラックフライデーや夏のセールを狙うことで、通常版・アップグレード版ともに大幅な割引が期待できます。
他社DAWをすでに持っている場合はクロスグレード版を、LE・AIなど下位グレードから始めた場合はアップグレードパスを活用することで、新規購入より低コストでProの環境を整えることができます。Cubaseは買い切りモデルのため、一度購入すれば永続的に使用でき、長期的なコスト管理がしやすい点も選ぶ理由の一つです。
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