DAW付属の音源を使っていると、「自分のDTM作品、なぜかプロの音源と比べて迫力がない…」「理想のサウンドを追い求めても、シンセサイザーの音作りが難しい」と感じてしまいます。多くのDTMユーザーが、楽曲のクオリティを左右するシンセサイザー選びと、その複雑な音作りに頭を悩ませる事になります。
膨大な数のプラグインを前に、どれが本当に自分の音楽に必要なのか分からず、時間だけが過ぎていく…。この問題を放置すれば、あなたの創造性は壁にぶつかり、いつまでも納得のいく楽曲を完成させられないかもしれません。他のクリエイターが次々と名曲を生み出す中で、自分だけが取り残されてしまうような感覚に陥る可能性さえあります。
しかし、ご安心ください。その悩みは、あなたの音楽スタイルや目指すジャンルに最適な「シンセサイザー音源プラグイン」という最高の解決策によって、明確に解消できます。事実、世の中のヒット曲の多くは、これからご紹介するような定番、かつ強力なシンセサイザープラグインから生み出されています。多くのプロデューサーが、Xfer Records社「Serum」の自由な音作りや、reFX社「Nexus」の即戦力サウンドを駆使しているのがその証拠です。
この記事では、DTMにおけるシンセサイザープラグインの役割といった基本的な知識から、多くの人がつまずく「音作りが難しい」問題への対処法、賢い購入方法(どこで買う?)まで、段階的に徹底解説します。
ソフトシンセとハードシンセの違いを理解し、あなたの作りたいジャンルに合わせたおすすめの選び方を学べば、もう迷うことはありません。さらに、業界標準とも言えるシンセサイザー音源プラグイン達。
さあ、この記事を最後まで読んで、あなたのDTM環境を根底から変える、運命のシンセサイザーを見つけ出しましょう。
- シンセサイザーの「難しい」を克服し、音作りの勉強法がわかる
- ソフトシンセとハードシンセの違いや、お得な購入方法が理解できる
- あなたの作りたいジャンルに最適なおすすめプラグインが見つかる
- プロが愛用する定番シンセサイザー5つの特徴と実力が全てわかる
DTMにおけるシンセサイザー音源プラグインの基礎知識とおすすめの選び方とは?

- シンセサイザーの音作り、勉強の第一歩とは?
- なぜシンセでの音作りは難しい?挫折しないためのコツ
- プラグインシンセサイザーはどこで買う?正規代理店とセール情報
- ソフトシンセとハードシンセ、DTMにおけるそれぞれの役割と違い
- 作りたいジャンルで選ぶ!シンセサイザーの得意分野を知ろう
シンセサイザーの音作り、勉強の第一歩とは?

シンセサイザーの音作りは、DTMにおける最も創造的で、同時に奥深い領域の一つです。その勉強の第一歩は、決して難しい理論書を読み解くことではありません。まずは「シンセサイザーがどのような仕組みで音を出しているのか」という基本的な概念を、遊びながら理解することから始まります。
音の源である「オシレーター」、音色を加工する「フィルター」、時間の経過で音量を変化させる「アンプエンベロープ(ADSR)」、そして音に周期的な変化を加える「LFO」。
この4つの要素が、シンセサイザーサウンドの根幹をなしています。最初は全てのパラメーターを理解しようとせず、お気に入りのプリセットサウンドを一つ選び、その音を基準にフィルターのカットオフ周波数をいじってみたり、アンプエンベロープのAttack(音の立ち上がり)やRelease(音の余韻)を極端に変えてみたりすることをおすすめします。音がどのように変化するのかを耳で直接体験することが、何よりも効果的な学習になります。
YouTubeには、特定のシンセサイザーを使って基本的な音作りを解説するチュートリアル動画が豊富に存在します。例えば「Serum Bass Tutorial」のように、使っているプラグイン名と作りたい音色で検索すれば、プロがどのような手順で音を作っているのかを視覚的に学べます。こうした動画を真似しながら、一つ一つのパラメーターが音に与える影響を体感的に覚えていくのです。
理論の勉強はその後でも全く遅くありません。まずは音を出す楽しさを知り、自分の手でサウンドが変化する面白さを感じることが、長く音作りを続けていくための最も重要な第一歩と言えるでしょう。
なぜシンセでの音作りは難しい?挫折しないためのコツ

多くのDTMユーザーがシンセサイザーの音作りを「難しい」と感じる最大の理由は、その自由度の高さと、無数に存在するパラメーターの意味が直感的に理解しづらい点にあります。画面に並ぶたくさんのツマミやスライダーを見て、「どこから手をつければいいのか分からない」と途方に暮れてしまうのは、決してあなただけではありません。
特に、ゼロから音を作り出す「イニシャライズパッチ(初期状態)」から始めようとすると、ゴールが見えずに挫折しやすくなります。この「難しい」を乗り越え、音作りを楽しむためのコツは、「完璧を目指さないこと」と「プリセットを徹底的に活用すること」です。最初から誰も聴いたことのないような独創的なサウンドを作ろうと気負う必要はありません。
まずは、お使いのシンセサイザーに内蔵されているプロが作成したプリセットサウンドを積極的に使いましょう。そして、そのプリセットがどのように作られているのかを分析するのです。気に入ったリードサウンドがあれば、フィルターの設定はどうなっているか、どのようなエフェクトがかかっているかを確認します。その上で、カットオフを少しだけ開いて明るい音にしてみたり、ディレイのタイムを変えてみたりと、元の音を少しだけ「改変」することから始めてみてください。
この小さな成功体験の積み重ねが、各パラメーターの役割を自然に理解させ、自信に繋がります。また、一度に全ての機能をマスターしようとせず、今日は「フィルターだけを徹底的にいじる日」、明日は「LFOを使って音を揺らす練習をする日」というように、テーマを絞って学習するのも非常に効果的です。
音作りは目的地のない旅のようなもの。完璧な地図がなくても、まずは一歩踏み出し、身近な景色を楽しむことから始めるのが、挫折しないための最大の秘訣です。
シンセサイザー音源はどこで買う?正規代理店とセール情報

高品質なシンセサイザープラグインを手に入れると決めた時、次に気になるのが「どこで買うのが最もお得で安全か?」という点です。購入方法は大きく分けて3つあります。
一つ目は、開発元の「公式サイト」から直接購入する方法です。新製品が最も早く手に入り、メーカー独自のセールが行われることもあります。サポートも直接受けられるため安心感が高いのがメリットです。
二つ目は、「国内正規代理店」を通じて購入する方法です。RockONやSonicWire、BeatCloudといった日本の代理店では、日本語でのサポートが受けられるのが最大の強みです。購入前の相談やトラブル時の対応もスムーズで、初心者の方には特におすすめできます。サイトも日本語なので、製品情報をじっくり比較検討できるでしょう。
三つ目は、「海外のオンラインストア」を利用する方法です。特に有名なのが「Plugin Boutique」です。ここは世界中の様々なメーカーのプラグインを取り扱う巨大なマーケットプレイスで、頻繁に大規模なセールを実施しています。
頻繁にセールは行われますが、年間最大のセールイベントである「ブラックフライデー」(11月下旬)です。この時期には、多くのプラグインが50%オフ以上、時には90%オフといった破格の値段で販売されることもあります。円安の影響は考慮する必要がありますが、それでも定価で買うよりはるかにお得になるケースがほとんどです。
また、Plugin Boutiqueでは購入ごとにおまけでプラグインがもらえるキャンペーンも頻繁に行っており、これも大きな魅力です。購入の際は、公式サイトの価格、国内代理店の価格、そして海外ストアのセール価格を比較検討し、為替レートやサポートの必要性などを考慮して、自分にとって最適な場所を選ぶのが賢い買い方と言えます。
ソフトシンセとハードシンセ、DTMにおけるそれぞれの役割と違い

DTMの世界で「シンセサイザー」と言う時、それは主に二つの形態を指します。一つはPC上で動作する「ソフトウェアシンセサイザー(ソフトシンセ)」、もう一つは物理的な筐体を持つ「ハードウェアシンセサイザー(ハードシンセ)」です。現代のDTM環境において主流となっているのは、圧倒的にソフトシンセです。
その最大の理由は、コストパフォーマンスと利便性にあります。一つのプラグインを数万円で購入すれば、理論上は無限にトラックを立ち上げて使用できます。また、DAW(音楽制作ソフト)のプロジェクトファイルに設定が全て保存されるため、いつでも作業を再開できる「トータルリコール」が完璧に行える点は、制作効率を劇的に向上させます。
一方、ハードシンセは物理的なツマミやフェーダーを直接手で触って音作りができるため、直感的で演奏する楽しさがあります。その楽器固有のサウンドキャラクターや、デジタルでは再現しきれないアナログ回路ならではの温かみや太さは、多くのミュージシャンを魅了し続けています。
しかし、価格が高価であること、設置スペースが必要なこと、そして同時に鳴らせる音数に限りがある(ポリフォニック数)といった制約もあります。
DTMにおける役割として、ソフトシンセは「制作の中心核」であり、多様な音色を効率的にプロジェクトに組み込むためのツールです。
対してハードシンセは、楽曲に特別な個性や存在感を与えるための「飛び道具」や、ライブパフォーマンスでの「主役」としての役割を担うことが多いと言えるでしょう。
初心者がまず導入すべきは間違いなくソフトシンセですが、制作に慣れてきた段階で、所有欲を満たし、インスピレーションを刺激してくれる一台のハードシンセに投資するのも、音楽制作の大きな喜びの一つです。
作りたいジャンルで選ぶ!シンセサイザーの得意分野を知ろう

シンセサイザー音源プラグインは、それぞれに得意なサウンドやキャラクターがあり、作りたい音楽ジャンルによって最適な選択は大きく異なります。やみくもに人気のプラグインを選ぶのではなく、自分の目指す方向性に合ったものを選ぶことが、楽曲クオリティを上げるための近道です。
例えば、EDMやFuture Bass、Tranceといったダンスミュージックを制作したいのであれば、パワフルで複雑な倍音を操れる「ウェーブテーブルシンセサイザー」が必須と言えます。代表格であるXfer Records社の「Serum5」やVengeance Sound社の「VPS Avenger2」は、鋭いリードサウンドや地を這うようなベースサウンド、壮大なパッドサウンドを自由自在に作り出せます。プリセットも豊富で、即戦力としてすぐにトラックに組み込めるでしょう。
一方で、Hip HopやLo-Fi、R&Bといったジャンルでは、温かみのあるアナログ的な質感が求められることが多いです。ここでは、往年の名機を再現した「アナログモデリングシンセサイザー」が活躍します。LennarDigital社の「Sylenth1」のようなプラグインは、太く温かいベースや、心地よいエレピ風のサウンド、ノスタルジックなパッドサウンドを得意とします。
また、映画音楽(シネマティック)やアンビエントミュージックのような壮大で幻想的な世界観を表現したい場合は、サンプリングとシンセシスを融合させた「ハイブリッドシンセサイザー」が最適です。UVI社の「Falcon3」は、リアルなオーケストラ音源から未知のサウンドスケープまで、あらゆる音を内包しており、表現の幅を無限に広げてくれます。
まずは自分の作りたい音楽ジャンルを明確にし、そのジャンルのトップアーティストたちがどのようなシンセサイザーを使っているかをリサーチしてみるのも良いでしょう。適切なツールを選ぶことで、あなたの創造力は最大限に引き出されるはずです。
DTMで導入すべき定番おすすめシンセサイザー音源プラグインランキング5選と徹底解説
- Xfer Records「Serum2」- 波形を視覚的に操る次世代ウェーブテーブルシンセ
- reFX「Nexus5」- 即戦力サウンドが満載の万能ロンプラー
- UVI「Falcon3」- あらゆる音源方式を網羅するハイブリッドモンスター
- Vengeance Sound「VPS Avenger2」- ダンスミュージック特化型の最強シンセ
- LennarDigital「Sylenth1」- 長年愛されるアナログモデリングの決定版DTMおすすめシンセサイザープラグイン
1位 Xfer Records「Serum2」- 波形を視覚的に操る次世代ウェーブテーブルシンセ
Xfer Records社の「Serum2」は、現代のDTMシーンにおいて最も影響力のあるシンセサイザープラグインの一つと言っても過言ではありません。特にEDMを中心としたエレクトロニックミュージックのプロデューサーからは絶大な支持を集めており、「持っていない人はいない」とまで言われるほどの定番ソフトウェアです。
Serumの最大の特徴は、その核心技術である「ウェーブテーブル・シンセシス」を、驚くほど直感的かつ視覚的に操作できるユーザーインターフェースにあります。従来のシンセサイザーでは音の変化が耳で聴くことしかできなかったのに対し、Serumではオシレーターの波形がリアルタイムでグラフィカルに表示され、それがどのように変調されていくのかを目で見て確認できます。
これにより、音作りのプロセスが飛躍的に分かりやすくなり、初心者であっても複雑なサウンドメイキングに挑戦することが可能です。例えば、LFOやエンベロープといった変調ソースから、変調したいパラメーターのツマミへドラッグ&ドロップするだけで、簡単にモジュレーションを設定できます。この直感的な操作性は、アイデアを素早く形にしたいプロの現場で重宝されています。
サウンド面では、クリーンで高解像度、かつパワフルな出音が特徴です。鋭く切り裂くようなリードサウンド、地鳴りのようなサブベース、複雑にうねるグロウルベースなど、ダンスミュージックに求められる派手な音作りを得意とします。また、ユーザーが自分でオーディオファイルをインポートして、オリジナルのウェーブテーブルを作成できる機能も非常に強力で、音作りの可能性を無限に広げてくれます。
内蔵エフェクトのクオリティも非常に高く、Serum内部だけでプロクオリティのサウンドを完結させることが可能です。もしあなたが最先端のサウンドで楽曲を構築したいなら、Serum2は絶対に避けては通れない、最高の投資となるでしょう。
2位 reFX「Nexus5」- 即戦力サウンドが満載の万能ロンプラー
reFX社の「Nexus5」は、普通のシンセサイザーとは少し毛色が異なります。SerumやSylenth1がゼロから音を合成していく「シンセサイザー」であるのに対し、Nexusは高品質なサンプル(録音された音)を元に、すぐに使えるサウンドを大量に収録した「ロンプラー(ROMpler)」というカテゴリに分類されます。
音作りの自由度は低い代わりに、その最大の魅力は「圧倒的な即戦力サウンド」にあります。Nexusを立ち上げてプリセットを選べば、そこにはすでに完成されたプロクオリティのサウンドが何千と用意されています。ピアノ、ストリングス、ギターといった生楽器系のサウンドから、最新のチャートを賑わすトラックで使われているようなシンセリード、プラック、ベースまで、あらゆるジャンルに対応できるライブラリが魅力です。
特に時間のないプロの作曲家にとって、アイデアスケッチやトラックメイキングのスピードを劇的に向上させてくれるため、まさに「秘密兵器」として重宝されています。最新バージョンのNexusは、インターフェースも洗練され、アルペジエーターやエフェクト機能も大幅に強化されました。簡単な操作でプリセットサウンドを自分好みに調整することも可能です。例えば、内蔵のリバーブやディレイを調整したり、フィルターで音の明るさを変えたりするだけでも、十分にオリジナリティを加えることができます。
DTM初心者にとっては、まずNexus5で「良い音」とは何かを知り、楽曲の骨格を素早く作る練習をするのに最適です。また、シンセの音作りに時間をかけたくない、あるいは作曲やアレンジに集中したいという方にとっても、これ以上ないほど頼りになるパートナーとなるでしょう。Nexus5は、音作りの手間を省き、あなたの創造性を音楽そのものに集中させてくれる、強力な制作ツールです。
3位 UVI「Falcon3」- あらゆる音源方式を網羅するハイブリッドモンスター
UVI社の「Falcon3」は、単なるシンセサイザープラグインという言葉では表現しきれないほどの、圧倒的な万能性を誇る「ハイブリッド・インストゥルメント」です。その最大の特徴は、一つのプラグインの中に、考えうるほぼ全てのサウンドエンジンを搭載している点にあります。減算合成、加算合成、FMシンセシス、ウェーブテーブル、グラニュラー、物理モデリング、そして強力なサンプリングエンジンまで、音を生成するためのあらゆる手法がこのFalcon一つに集約されています。
これにより、Falconは理論上、どんな音でも作り出すことが可能です。例えば、Serumのような過激なウェーブテーブルサウンドを作りながら、そのレイヤーにKontaktのようなリアルなピアノのサンプルを重ね、さらに物理モデリングで生成した弦の響きを加える、といった複雑な音作りがFalconの内部だけで完結します。この柔軟性は、特に映画音楽やゲーム音楽の作曲家、あるいは既存のジャンルにとらわれない独創的なサウンドを追求するサウンドデザイナーから絶大な評価を得ています。
ドラッグ&ドロップに対応したモジュレーションシステムや、スクリプト機能によるプログラマブルな音作りなど、専門的な知識があればあるほど、その真価を発揮できる奥深さも魅力です。ただし、その万能性と引き換えに、機能が膨大であるため、全ての機能を使いこなすには相応の学習時間が必要となります。
初心者にとっては少し敷居が高く感じられるかもしれませんが、UVI社やサードパーティからリリースされている膨大な数のFalcon専用拡張ライブラリを追加することで、Nexusのような即戦力ロンプラーとして活用することも可能です。
Falconは、あなたのDTMスキルと共に成長し、いつまでも尽きることのないインスピレーションを与え続けてくれる、まさに「一生モノ」の投資と言える究極のサウンドプラットフォームです。私もこの「FALCON3」を使用しています。現在アップデートも完全無料なので、一度買ってしまえば、課金しなくても良いので、かなりのおすすめです。
4位 Vengeance Sound「VPS Avenger2」- ダンスミュージック特化型の最強シンセ
Vengeance Sound社と言えば、長年にわたり高品質なサンプルパックを提供し、ダンスミュージックシーンを支えてきた重鎮です。その彼らが満を持してリリースしたシンセサイザープラグインが「VPS Avenger2」であり、そのコンセプトは明確に「ダンスミュージック制作のためのオールインワン・ソリューション」です。
Avenger2は、Serumのようなウェーブテーブルシンセシスを中核に据えつつも、アナログモデリングやサンプルプレイバックなど、多彩なオシレーターを最大8つまで同時に使用できる、まさにモンスター級のシンセです。サウンドは極めてパワフルで、現代的なダンスフロアを揺るがすためにチューニングされています。
しかし、Avenger 2の真の恐ろしさは、シンセサイザー機能だけにとどまりません。なんと、プラグイン内部に本格的なドラムシーケンサーを内蔵しており、付属の高品質なドラムキットを使って、Avenger 2の中だけでトラックのビートメイキングが完結してしまうのです。
さらに、非常に強力なアルペジエーター、ステップシーケンサー、そして自由自在にコード進行を組めるコードジェネレーターまで搭載しています。これにより、メロディやベースラインのアイデアが浮かばない時でも、インスピレーションを刺激し、複雑なフレーズを自動生成させることが可能です。
エフェクトセクションも充実しており、まさに「Avenger 2が一つあれば、曲の大部分が作れてしまう」と言っても過言ではないほどの統合環境を提供します。UIは多機能ゆえに情報量が多いですが、ダンスミュージックのワークフローを深く理解した設計になっており、慣れれば高速な制作が可能です。
もしあなたがEDM、Trance、Techno、Hardstyleといったジャンルを本気で追求するなら、VPS Avenger 2は他の追随を許さない、最強の武器となることをお約束します。
5位 LennarDigital「Sylenth1」- 長年愛されるアナログモデリングの決定版DTMおすすめシンセサイザープラグイン
LennarDigital社の「Sylenth1」は、2006年のリリース以来、実に長きにわたって世界中のプロデューサーから愛され続けている、伝説的なアナログモデリング・シンセサイザープラグインです。SerumやAvengerのような派手なグラフィックや複雑な機能はありませんが、その人気の理由は、シンプルに「サウンドの質」と「動作の軽さ」に集約されます。
Sylenth1は、往年のハードウェア・アナログシンセサイザーのサウンドをソフトウェアで再現することに特化しており、その出音は非常に音楽的で温かみがあります。特に、複数の音を重ねた時の分厚いスーパーソウ系のリードサウンドや、太く存在感のあるベースサウンドは、Sylenth1ならではの魅力があり、今なお多くのトラックでそのサウンドを聴くことができます。
インターフェースは一見地味ですが、4つのオシレーター、2つのフィルター、そしてモジュレーション系統が分かりやすく配置されており、音作りの基本を学ぶのにも最適です。余計な機能がない分、シンセサイザーの本質的な音作りに集中することができます。そして特筆すべきは、その圧倒的な動作の軽さです。
CPUへの負荷が非常に低いため、ひとつのプロジェクトで何十個ものSylenth1を同時に立ち上げても、PCが重くなることはほとんどありません。これは、複雑なアレンジを行うプロの現場において、非常に重要なアドバンテージとなります。最新のシンセサイザーが持つ複雑な機能はありませんが、そのシンプルさと普遍的なサウンドの良さで、これからもDTMにおける定番シンセサイザーとして君臨し続けるでしょう。
もしあなたがDTMで長く使える、信頼性の高いおすすめのシンセサイザープラグインを探しているなら、この歴史が証明する名機、Sylenth1を選んで間違いはありません。
【DTMシンセサイザー音源おすすめランキング】理想のサウンドを手に入れるための10の総括と著者が選んだものは?

- 1. 目的の明確化: まずは自分がどんな音楽ジャンルを作りたいのかをはっきりさせることが、最適なシンセサイザープラグインを選ぶ第一歩です。
- 2. プリセットの活用: 音作りが難しいと感じたら、無理にゼロから作らず、プロが作ったプリセットを分析・改変することから始めましょう。
- 3. 基本4要素の理解: オシレーター、フィルター、アンプ、LFOの役割を少しずつ理解することが、シンセサイザーを使いこなす鍵です。
- 4. セール情報の活用: プラグインは高価なものが多いため、ブラックフライデーなどの大規模セールを利用して賢く購入しましょう。
- 5. 主流はソフトシンセ: 現代のDTM環境では、コストと利便性の面からソフトシンセが基本。まずはここから始めましょう。
- 6. Serum2は最先端の選択肢: EDMTや複雑なサウンドデザインをしたいなら、視覚的でパワフルなSerumがおすすめです。
- 7. Nexus5は時短の味方: 作曲やアレンジに集中したい場合、即戦力サウンドが満載のNexusが制作スピードを加速させます。
- 8. Falcon3は究極の万能ツール: あらゆる音作りを一つの環境で完結させたい上級者には、ハイブリッドなFalconが最適です。
- 9. Avenger2はダンスミュージック特化: ビートメイクまで含めてダンスミュージックを効率的に作りたいならAvenger 2が強力な武器になります。
- 10. Sylenth1は不変の定番: 軽快な動作と温かみのあるアナログサウンドを求めるなら、長年愛されるSylenth1が信頼できる選択です。
著者がランキングの中から選んだものは、 Falcon3です。ジャンルも選ばないし、あまり使っている人がいなかったので選びました。結構値段が高いので迷いましたが、、、、