其の四 DTMの音質を格段に上げる!初心者のオーディオインターフェースの選び方とおすすめランキング7選

DTMの音質を格段に上げる!オーディオインターフェースの選び方とおすすめ7選

前回の記事で、DTMを始めるにあたって必要なものとしてノートパソコンDAWソフトモニターヘッドフォンの3点を挙げました。今回はそこに加えて、多くの人が「後回しにして後悔した」と言うアイテムを紹介します。

「PCに直接ヘッドフォンを刺せば音は出るし、インターフェースなんて後回しでいい」と思っていた時期が僕にもありました。でも初めて導入した時の衝撃は今でも覚えています。ノイズが消え、音が立体的になり、録音時の遅延(レイテンシー)から解放された瞬間、DTM人生の転換点だと感じました。安価なものでも専用機材を通すだけでこれほど世界が変わるのかという実感を、ぜひ味わってほしいです。

「最初は必要ない」と言われることもありますが、DTMを続けていく上で、オーディオインターフェースは必須アイテムと言えるでしょう。今回は、オーディオインターフェースの役割とそのメリット、そしておすすめのモデルをご紹介します。

オーディオインターフェースと一緒にモニターヘッドフォンも揃えると音質の違いがよくわかります。 ▶ DTM初心者向けモニターヘッドフォンの選び方はこちら

オーディオインターフェースって何?DTM初心者が知らない、その役割と重要性

オーディオインターフェースは一言で言えば「音のアナログ信号とデジタル信号を変換する専門機器」です。ギターやマイクをパソコンに取り込む際に音をデジタルデータに変換し、逆にパソコン内のデジタル音源をスピーカーやヘッドフォンで聴く際にはアナログ信号に戻します。

パソコン内部でも同じ変換は行われますが、オーディオインターフェースはこれをより高品質に行ってくれます。パソコンへの負荷が減り、音質が劇的に上がります。

初心者DTMのオーディオインターフェース導入の3つのメリットとおすすめ

オーディオインターフェースを導入することで、DTM環境は飛躍的に向上します。主なメリットは以下の3点です。

一番実感しやすいのが音質の変化です。パソコン内蔵のサウンド機能と比べてノイズが激減し、原音に忠実なクリアなサウンドになります。僕が初めてUR22Cを繋いだとき、それまで気にならなかったノイズが実は乗っていたことに初めて気づきました。

DAWで録音する際の「音の遅れ」は地味にストレスになります。オーディオインターフェースはASIOドライバーを使って遅延を極限まで抑えてくれます。鍵盤を弾いた音がほぼリアルタイムで返ってくるので、演奏しながらの録音が格段に楽になります。

パソコンのヘッドフォン端子やマイク端子は限られていますが、オーディオインターフェースはマイク・ギター・ベースなどを複数同時に接続できます。モニタースピーカーや外部エフェクターとの接続も柔軟に対応できるので、DTMの可能性が広がります。

「最初はパソコンとDAWソフト、ヘッドフォンがあれば十分」という意見もありますが、DTMを本格的に続けたいのであれば、早い段階でのオーディオインターフェース導入を強くおすすめします。

筆者も最初はオーディオインターフェースなしでDTMを始めましたが、その音質の変化や作業効率の向上に驚きました。

DAWソフトの操作に慣れることを優先しつつ、「必要だな」と感じた時にこの記事を参考に、ぜひ導入を検討してみてください。

DTMおすすめオーディオインターフェースランキング7選

ここでは、DTM初心者から中級者まで幅広くおすすめできるオーディオインターフェースを7つご紹介します。

STEINBERG UR22C

僕が実際に使っているモデルです。初めて繋いだ瞬間からノイズの少なさと音の立体感に驚きました。初心者にもやさしいUIでドライバーも安定していて、Cubase AIが付属しているのでDAW環境もすぐに整います。コスパ最強で初心者DTMerはこれで十分だと自信を持って言えます。

項目内容
接続方式USB 3.0(USB-C
入力端子2x コンボジャック(XLR/TRS)
出力端子2x TRSラインアウト、1x ヘッドフォン
マイクプリアンプD-PRE(Class-A)×2
48Vファンタム電源対応
A/D・D/A 変換最大 32bit / 192kHz
MIDI入出力あり
ループバック機能あり
対応OSWindows / macOS / iOS
付属ソフトCubase AI, Cubasis LE
特徴音質・拡張性ともに◎、ライブ配信にも最適
初心者導入評価★★★★☆(4.5
理由初心者にもやさしいUIとドライバー。

初心者に最適

FOCUSRITE Scarlett 2i2

世界中のDTMerが最初に選ぶ定番モデルです。接続・設定が直感的でトラブルが極めて少なく、付属ソフトも豊富です。僕の周りでも一番使っている人が多い印象です。

項目内容
接続方式USB 2.0(USB-C
入力端子2x コンボジャック(XLR/TRS)
出力端子2x TRSラインアウト、1x ヘッドフォン
マイクプリアンプScarlett プリアンプ×2
48Vファンタム電源対応
A/D・D/A 変換最大 24bit / 192kHz
MIDI入出力なし
ループバック機能対応(専用ドライバ使用時)
対応OSWindows / macOS
付属ソフトAbleton Live Lite 他多数
特徴国内外問わず超定番、トラブルも少ない
初心者導入評価★★★★★(5.0
理由接続・設定が直感的でトラブルが極めて少ない、付属ソフトも豊富

超定番

MOTU M2

フロントのLCDディスプレイで入力レベルを視覚的に確認できるのが便利です。音質はプロ志向で高く、設定に少し慣れが必要ですが長く使えるモデルです。

項目内容
接続方式USB 2.0(USB-C
入力端子2x コンボジャック(XLR/TRS)
出力端子2x TRSラインアウト、1x ヘッドフォン
マイクプリアンプUltra-clean preamps
48Vファンタム電源対応
A/D・D/A 変換最大 24bit / 192kHz
MIDI入出力あり
ループバック機能あり
対応OSWindows / macOS
付属ソフトPerformer Lite、Ableton Live Lite 
特徴フロントのLCDで視覚的にレベル管理可能
初心者導入評価★★★★☆(4.0
理由高音質でプロ志向、UIも優れるがやや設定に慣れが必要

プロ志向

Apogee BOOM

コンパクトながらプロ仕様の音質が魅力です。iPhoneやiPadとの連携もスムーズで、外出先でのDTMにも対応できます。操作がやや上級者向けなので慣れてから検討するのがおすすめです。

項目内容
接続方式USB-C(バスパワー)
入力端子1x コンボジャック、1x 1/4” 楽器入力
出力端子2x ラインアウト、1x ヘッドフォン
マイクプリアンプApogee PureDIGITAL preamp
48Vファンタム電源対応
A/D・D/A 変換最大 24bit / 192kHz
MIDI入出力なし
ループバック機能対応
対応OSmacOS / Windows / iOS
付属ソフトECS Channel Strip、Apogee Control 2
特徴プロ仕様の音質が魅力、コンパクトで頑丈
初心者導入評価★★★☆☆(3.5
理由音質は抜群だが操作・ソフトがやや上級者向け

上級者向け

ROLAND RUBIX22

Rolandの音響技術が詰まった信頼性の高いモデルです。ドライバーの安定性が抜群で設定も簡単です。ライブ配信用途には非対応な面がありますが、純粋なDTM用途なら問題なしです。

項目内容
接続方式USB 2.0(USB-B
入力端子2x コンボジャック(XLR/TRS)
出力端子2x ラインアウト、1x ヘッドフォン
マイクプリアンプRoland高品質プリアンプ
48Vファンタム電源対応
A/D・D/A 変換最大 24bit / 192kHz
MIDI入出力あり
ループバック機能非対応
対応OSWindows / macOS / iOS
付属ソフトAbleton Live Lite
特徴頑丈な設計でノイズ耐性が高い
初心者導入評価★★★★☆(4.0
理由ドライバ安定性抜群、設定も簡単だが配信用途では非対応な面あり

頑丈な設計

Universal Audio Volt 2

アナログ回路の暖かみのあるサウンドが特徴です。Vintageモードでアナログ風の音作りが手軽に楽しめます。ループバックが非公式対応なのが惜しいですが、音質重視の方におすすめです。

項目内容
接続方式USB 2.0(USB-C
入力端子2x コンボジャック(XLR/TRS)
出力端子2x ラインアウト、1x ヘッドフォン
マイクプリアンプUA Vintageモード付きプリアンプ
48Vファンタム電源対応
A/D・D/A 変換最大 24bit / 192kHz
MIDI入出力あり
ループバック機能非公式サポート(仮想対応)
対応OSWindows / macOS / iOS
付属ソフトUAD系バンドル・Ableton Live Lite 
特徴アナログ風味が手軽に導入できる優秀な入門機
初心者導入評価★★★★☆(4.0
理由高品質&ビンテージ風音作りに対応、ループバックが非対応なのが惜しい

アナログ風味が手軽に

付属ソフトの豪華さは7機種の中で随一です。Ableton Live Lite、KOMPLETE START、MASCHINE Essentialsなどが揃っていて、すぐに本格的な制作環境が整います。入出力が多いので最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば使い勝手が広がります。

項目内容
接続方式USB 2.0(USB-B
入力端子2x コンボジャック、2x ラインイン
出力端子4x ラインアウト、1x ヘッドフォン
マイクプリアンプNI設計高品質プリアンプ
48Vファンタム電源対応
A/D・D/A 変換最大 24bit / 192kHz
MIDI入出力あり
ループバック機能なし
対応OSWindows / macOS
付属ソフトAbleton Live Lite、KOMPLETE START、MASCHINE Essentials 
特徴音源やソフトの豪華さは随一
初心者導入評価★★★★☆(4.0
理由ソフトは超充実、だが物理入出力が多く最初は少し戸惑うことも

付属のソフトウェアも充実

まとめ:DTM初心者が作曲上達のために、オーディオインターフェースを!!著者がランキングで選んだものは?

まずはDAWソフトの操作に慣れることを優先してください。ただ「もっと高音質で録音したい」「遅延なく演奏したい」と感じてきたら、それがオーディオインターフェース導入のタイミングです。

迷ったら僕が使っているSTEINBERG UR22Cから始めてみてください。コスパ最強で初心者DTMerには十分すぎる一台です。

DAWソフトとオーディオインターフェースをちゃんと接続するための設定はこちらで確認できます。 ▶ DAWソフトのおすすめと選び方ガイド

次は、モニタースピーカー。DTM初心者が知っておくべき特徴と端子・性能の違い